アイヌの酋長面（顔）の彫り物を壁掛けにも使用できるようにする場合、半面彫りにして、壁との接着面は平たくしたりして彫り上げるのが、昭和の木彫り全盛時代から一般的と申すか、通常の彫り方として捉えておりますが、本作品（初期型）は、その時代よりも前の品となり、一般的なアイヌ酋長マスクよりも立体的に奥行きのある品となっております。
材質がエンジュ材とのことで、エンジュを使ったこの手の酋長顔のマスクは、作ることはなかった品であるので非常に貴重な品となっております。
なぜ？　木の1年間での成長が遅い為、木の年輪幅が小さいことから木の密度があり、木がとても硬いのですが、逆に年輪の中心部よりのひび割れが発生した際の割れ方が他の木々に比べ、非常に割れ方が激しいので、大きな品を作る際に完成後の日数の経過と共に修繕できない程の割れに見舞われたり致します。ので、元々大きく育つまでに年月を要するエンジュを使っての大きな作品は存在しにくいのですが、乾燥に十分すぎる時間（年月）の経過をしている本作品は、その心配なく十分な歴史を感じさせる品となっております。

作者名を作品に入れることが昭和の３０年代後半より多くなってきましたが。その頃もしくは、その前の時にトミヤ郷土民芸の川端工場にて沢山の掘り師が在籍していた頃のものかと！
最後の画像を見て頂けるとわかるのですが、中を繰りぬいており名ｋの奥に掛けれるように凹みを彫っておりますので、大き目の突起物に掛けて置くことが可能となっております。
無論、置物として飾っておくこともできる品となります。
＜br> 製造地：北海道旭川
材質：えんじゅ材
サイズ：高さ29cm・横幅24cm・奥行き24cm
重量：2590ｇ
売価：本体価格￥120,000　税込価格￥132,000