木彫りの伝統を受け継ぐトミヤ郷土民芸

右向きタイプの熊ボッコ特大No61です。
両足を正面に向けると顔が右向きになるので、右向きタイプと申して
おります。1枚目画像のように顔を正面にしますと、両足が左側を向き
ます。

さて、ここで熊ボッコの木取りについて（製材・加工）
ザックリなご説明ですと木材（角材）から熊ボッコは出来上がります。
大きな特大やデラックスは角材から彫り始めたりしますが、小・中・大
サイズを角材から彫り始めると1日かかって１～2個彫れるかどうかの進
み具合となります。売価で￥1,000のものを彫るだけで1日１～２個では
どうにもならないこととなります。ので、機械を使います。　が・・・
機械という響きの固有名詞でテレビに出てくるような製造工場見学で観る
オートメーション的なものを連想されると、それは違います。
ホームセンターにあるような電動ノコギリをイメージして頂き、持ち運び
できるものは工具。その電動ノコギリが固定されて接地されているのが
機械！　電動ノコギリを自分で手動で動かして木材を切るのが工具。木
を手で持って動かして固定されているノコギリに近づけて切るのが機械。
簡単に申しますと、そんな感じです。
熊ボッコで製材する機械というのは、備え付けのノコギリのことを申して
おります。熊ボッコ小のような大きさを超高速で動いているノコギリに
近づけて彫りあげるというのは無理なことで、電動ノコの振動だけで指が
ノコに吸い寄せられたりします。
ので、これもザックリ申しますと、一度のノコの刃入れでは線付けだったり
部分カット・部分削ぎ程度となります。
機械を変えたり、刃を変えたりで部分カットだけでも１１工程ほどあります。
私も今月上旬の熊ボッコ小の製材で添える手を右と左を出だしで間違えて
指1本飛ばしそうになりました。幸い超運よく手袋が裂けた程度の軽傷でしたが
本当に長い道のりの行程での熊ボッコです。
※ちなみにウチの事務員には、「経営者は労災効かないから！」とだけ言われ
寂しい思いを噛みしめていました（苦笑）

製造地：北海道旭川
材質：エゾマツ・トドマツ
サイズ：横幅8cm・奥行き8cm・高さ13.5㎝
（顔を正面に向けた際のサイズです）
重量：140g
売価：本体価格￥4,500　税込価格￥4,950