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[商品コード] 25-074-1-1
一見してみるとアイヌの女性が杵(きね)のような道具で臼(うす)を突いている様子の木製作品です。一見しなくてもそうなのですが。
ここで注目なのが「キアパ」の彫り文字です。
検索してみたものの、すぐにヒットすることはなく、検索してアイヌ語から調べたものの、キアパの名前はなし。すると あわ・アイヌの検索にて固有名詞がポンと出たわけではないのですが、粟(あわ)をついている作業にて「キアパ」の名前を発見。

ヒエ・とアワの名前は皆さんも聞いたことがあるでしょう!昔、コメが手に入らない時にヒエやアワを食していたと。
これは検索して知りえた知識として少々の解説を!
縄文時代からヒエ・アワは作られて食されていたもので、イネ科に分類され、荒廃地でも育つことが出来る作物であるということで、納得させられる穀物であると。

アイヌ語に戻りますと、ヒエは寒い地、冷たいとこでも育つとのことで冷える(ひえる)からくる『ヒエ』なのですが、アイヌ語では「ビヤパ」との記載があり。 ヒエヤアワなどの穀物を「アマム」と。 ただムンチロとの呼び名の記載もあったりで、これはアイヌ語も共通語で言葉が統一されているわかではないかもとの推測と、アイヌ部落も道内に分類しております
ので、単語ひとつとっても地域の言葉、単語があってもおかしくないだろうとの憶測をしております。 ヒエは「ビヤパ」、あわ「キアパ」なのか、粟を突いてこさえる作業を「キアパ」なのか、この作風からは後者のような気もしますが、正確に断言することまでは出来ないです。
そういう意味で、検索しても出てこないような言葉がこの木彫り民芸品壁掛に彫られているのは驚きで、当時の様子で関係する人物の彫り物かと。
最後の画像でレリーフの周りに縄を巻いているメノコ壁掛けを並べて撮影をしましたが、壁掛けに縄を巻くということで、同じ時代の同じ作者でないかとは思いますが、目の子の方でも昭和の50年代より前の時代ですので、このキアパもそのあたりなのではないかと。旭川は「近文(ちかぶみ)アイヌ」でした。近いとこで40キロくらいのとこに「上川(かみかわ)アイヌ」がありますし、弊社は近文アイヌの方々の彫り物は沢山取り扱っていたのでその線が強いですが。 出来合いの作品を仕入れするというよりも半製品を弊社で塗装したり、ペーパー掛けしたり、乾燥させたり、諸州したりして仕上ての完成作品としておりました。のでその時の・・・かも。

注)表面塗装(メノコのまわり)がカピカピしてます。塗装剥がれ手前の意味です。 これは、ヘラでこすると塗装が剥がれます。剥がしてから塗装のし直しとも考えましたが、これはこれで当時も塗装も含めた作品としてこのままでの掲載としました。
毎日HPへお越しいただき、商品掲載を見て下さる方に、たまにこんなのもあるんだよ~的に説明文長かったですが、公開という意味での掲載でした。

製造地:北海道旭川あたりか
材質:断定しません。
サイズ:木の部分の横幅17cm・縦幅22cm
縄の部分含めた横幅18cm・縦幅29.5cm
重量:580g
売価:本体価格¥30,000 税込価格¥33,000
価格
33,000円(税込)
(税抜価格30,000円、消費税額3,000円)
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在庫あり
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トミヤ郷土民芸